王道ではない私/銀座
トーゴー:ガラッと、趣を変えて幻想絵画を鑑賞しない?
ハロルド:それ専門のギャラリーが銀座に、あるの?
トーゴー:ずっと前に、美術評論家のヨシダ・ヨシエ氏に
紹介されて、知った青木画廊っていうのが、確か、この辺りに・・・。
ハロルド:あった。あった。「青木画廊」と「青木画廊3Fルフト」
トーゴー:まず、2Fの常設から、観ましょう。
ハロルド:おぉ、表現力の豊かな作家ばっかりやね。
各々の幻想的世界が精密に描かれている。七戸優氏の作品なんか、
俺、好きだよ。
トーゴー:氏はよく本のカバーなんかも手がけているよね。
本屋さんで、よく見かけるよ。
他の、作家も知る人ぞ知る作家ばかりだね。
今年の3 月に表参道近くのアルスギャラリーで開催された
「想像力の芸術展2006 」でも活躍している作家達だね。
ハロルド:観に行ったの?
トーゴー:行ったよ。国際幻想芸術協会といって、
今後は、海外の幻想芸術団体とも、積極的に交流を図って行くそうだ。
前回が好評で、来年の春には渋谷で第二回展の開催が予定されている。
絵画だけでなく、様々なジャンルから、集結しているよ。
ハロルド:人形とかも?
トーゴー:あったよ。他にオブジェ、彫刻、写真なんかも・・・。
ハロルド:俺、四谷シモン氏の人形、好きなんやけど。
トーゴー:四谷シモン氏といえば、ここ、青木画廊と関係が深いよ。
70年〜80年代にかけて青木画廊で個展を開催している。
ハロルド:それ、ほんと? この画廊、そういった歴史があるんや。
俺、この中で大竹茂夫氏の作品が、すごく気に入ったから、
ポストカード買っとくわ。いつか、会えるかなぁ。
トーゴー:3Fルフトに行ってみよう。
ハロルド:いとうみやこ銅版画展。
トーゴー:おぉ、奇妙な作風だね。自分と対話し、
今度はそれを、一気に吐き出した作品群ともいうべきか?
「万華鏡」は、いとうみやこ氏の内に秘めた幼い頃の想いが
まさに、万華鏡の模様の変化を楽しむかのように表現されている。
ハロルド:一貫して、版画による表現は、
氏自身の内なる世界観が、とことなく不気味なんだけど、
華やかに表現されてんな。
人形も、おもしろいけど正直、これまた不気味やな。
トーゴー:独創的な感性を、発揮しているね。
単純に美しいというよりかは、恐い。恐ろしい表現だね。
何か、こういった表現で、現代社会に暗示をしているのかな?
ハロルド:幸いな事に、いとう氏に話を伺う事ができた。
氏は外人になりたいという理由で、日本を飛び出し、
フランスに在住し、6年になるらしい。
フランスで、芸術活動の衝動にかられて、独学で表現。
フランスのアトリエでは、仲間に「話しかけないでオーラ」を
放ち、一人黙々と制作に励んでいるという。
先ほどの人形はフランス人に評判で、
ギリシャ神話の伝説の生物のイメージらしい。
表現は「私的ノスタルジー」らしく、
自身が幼い頃、大人が思ってるほど無邪気ではなかった事に起因しているという。
作品は「どこか、自分自身なのかなぁ。」と氏は言った。
作品鑑賞中、会場に銅版作家の榎並彩子氏と、その母、榎並美恵子氏が訪れた。
榎並氏はフランス留学中、同じアトリエで活動していた仲間らしい。
話は作品の話から、今のフランスでの生活の事まで、幅広く及んだ。
母の美恵子氏も書家として活躍し、
いとう氏の作品を真剣な眼差しで鑑賞していた。
氏は榎並氏を私達に紹介しつつ、謙虚に、こう言った。
「彼女は芸大を卒業されて、彼女が王道。
私には良いのか、悪いのか、お手本が無い。
まだまだ、これからなので、あたたかく見守って下さい。」
トーゴー:俺、なぜか、榎並美恵子氏の書が、気になってきた。
上品な佇まいの上、若者の美術・芸術にも理解を示している。
ハロルド:我流毛筆の会やったりして!
トーゴー:いや、違う。アカデミックな雰囲気を感じた。
ハロルド:現在のプロレスで例えると「ノア」か?
トーゴー:そうだね。一部のマニアにしか、わからない会話だけど・・・。
ハロルド:ということは、いとう氏は大仁田か?
トーゴー:もう、いいよ!
To be continued.


コメント (1)
晩云繁とロシア繁が
投稿者: 忽 | 2008年07月08日 19:57
日時: 2008年07月08日 19:57