「優しさ」と「激しさ」/杉山惣二/銀座
ハロルド:お前、横山操氏の話、長いよ。マニアックな内容だし・・・。
もっと、ポップなブログを目指すんちゃうんけ。
トーゴー:ゴメン。ゴメン。つい、熱くなっちゃって・・・。
ハロルド:話変わるけど、ふだん俺達は何の疑問も抱かず、プロ・レスリングの事、
プロレスって呼んでいるけど、それって、アメリカと日本だけやねんで。知ってる?
トーゴー:この話題の方が、マニアックにならないか?
ハロルド:ならない! 心配するな!
メキシコではプロレスをルチャ・リブレと呼び、
ヨーロッパではキャッチ・アズ・キャッチ・キャンと呼ぶんや。
トーゴー:何が言いたいの?
ハロルド:ルチャ・リブレは日本語に直訳すると「自由なる闘い」
キャッチ・アズ・キャッチ・キャンは直訳すると「捕まえられるなら、捕まえてみろ」
と言う意味で、まさに美術・芸術と一緒じゃないかと思ったんや・・・。
トーゴー:なるほど。
ハロルド:最近、プロレスラー・三沢光晴氏の「理想主義者」という
名著を読んだんやけど、全国のアーティストに読ませたいわ!
村上隆氏の「芸術起業論」を読んでる場合ではない!
「プロレスは常に進化しなければならない」
という三沢氏の言葉も、そのまま芸術の世界に当てはまるんやないか?と思ってな。
トーゴー:あの〜、ごらくギャラリー「杉山惣二展」ですけど・・・。
ハロルド:心のままにテラコッタの世界・・・'06
この「冬の詩(うた)」っていう作品はテラコッタ特有の温かみと
透明な空気感を併せ持ち、
静かに奏でるシンフォニーが聞こえて来るような優美な表現やね。
生命のぬくもりみたいなものを感じる。
トーゴー:杉山氏は、第1回ロダン大賞をはじめ、数々の賞に輝く実力派の作家だね。
ハロルド:この作品観てみ! 近づいてよ〜く観てみ! どの作品もマチェールが面白い!
それに、塑像もさることながら、素描も素晴らしく巧い!
トーゴー:幸運にも杉山氏に話を伺う事ができた。
氏は作品を制作する前に、大抵の場合、デッサンをし、
エスキースを作った上で、作品を仕上げて行くそうだ。
今回の個展はこの「ごらくギャラリー」を観た上で、会場に合わせて制作したのだという。
氏は非常に紳士的な方で、我々に優しく説明してくれた。
ハロルド:タイタニックのエスキースがあるぞ!
トーゴー:言われてみれば、タイタニックみたいだね。
氏も、「私も映画を観たので、どこかで影響受けてるのかなぁ。」と笑っていた。
会場は大盛況で、漫画家のちばてつや氏も来場し、真剣な眼差しで、作品を鑑賞していた。
ハロルド:おぉ! これは凄い! 神聖な教会みたいな空間や!
トーゴー:神殿のようだね。手前の左が猫の(あ)で右が犬の(ん)像。
両端に古代の建物を思わせる、創造的な柱があり、
真ん中に「誕生」という赤子の作品がある。
そして、奥に、さっきのエスキースの本物、
巨大なタイタニックが十字架のように輝いている。
正式なタイトルは「男と女」。
この、空間は何とも言えない「幸福感」という名の優しさに包まれている。
ハロルド:ノアのようや・・・。
トーゴー:はぁ? プロレス団体の?
ハロルド:そう。ノアの会場にいる時の様な、「幸福感」に包まれている。
現GHCチャンピオン、三沢光晴氏の目指す世界感に、とても近い!
トーゴー:確かに新日ではないよね。
俺も、ノアの東京ドーム大会、観に行ったけど、小橋vs健介の試合が激しくって感動した。
そういえば氏の作品も、「優しさ」の中に、
芸術に対する熱い「激しさ」みたいなものが伝わってくる。
ハロルド:東京ドーム大会って、この会場もドーム状になってるぞ。
ノアの意味も、聖典の創世記の記述に従うならば、人類の祖先という事になる。
そう、考えて鑑賞すると、一層味わい深い・・・。
トーゴー:この、空間をうまく活かして作品を発表しているね。
おっと、こんなところに、小さくて、ちょっぴりチャーミングな作品が
空中に浮くかのごとく、展示してある。
ハロルド:これは、前GHCチャンピオン、丸藤正道氏のような、
華麗なる、しなやかな美しさを感じる作品やね。
トーゴー:GHCの話は、もういいよ!
To be continued.


コメント (4)
こんばんは。地球堂は全然関係ないんですかア(笑)
(´・ω・`)ショボーン
タイタニックぅ(笑)
そしてこのモーニングというのわ、「朝のお着替え」という副題がついてるのでしょうか?
投稿者: 匿名希望M | 2006年12月28日 23:00
日時: 2006年12月28日 23:00
おっしゃるとおり、「朝のお着替え」でしょうね。
すごく、かわいい作品でしたよ!
投稿者: トーゴー | 2006年12月28日 23:23
日時: 2006年12月28日 23:23
はいーかわいいと思いました。それからテラコッタというのわ、困った、とかパンナコッタとかに似ていますが、なにで作る美術のものでしょうか?
私のイメージでは、発泡スチロールとプラスチックの子供みたいなのを削るのかな、とか思うのですが違いますか?( ; ゚Д゚)
投稿者: 匿名希望M | 2006年12月29日 00:16
日時: 2006年12月29日 00:16
テラコッタは、一般的に
粘土を焼いて作った素焼きの物です。
杉山氏は、それに何らかの加工を加えているのかな?
古代ギリシャのタナグラ人形は特に有名ですよ。
そういえば、氏の表現も古代ギリシャの
パルテノン神殿と、関係があるかもしれないですね。
投稿者: トーゴー | 2006年12月29日 06:56
日時: 2006年12月29日 06:56