横山大観の宇宙を感じる方法/日光東照宮美術館
トーゴー:近くに個人的に大好きな、おすすめ美術館があるんだけど・・・。
ハロルド:小杉放庵記念日光美術館?
トーゴー:あそこも、いいよね。また今度、行こうよ。
その日光ゆかりの、小杉放庵氏の障壁画もある日光東照宮美術館。
ハロルド:東照宮の喧噪がウソのように静か。全然、人がおらへんなぁ・・・。
トーゴー:ここは東照宮の旧社務所・朝陽閣で
社務所の杉戸や、襖、壁等の日本画が、さりげなく国宝級揃いで
とにかく、美術ファンは必見のスポットだと、俺はおすすめなんだけど・・・。
ハロルド:全然、人が観覧していない。
トーゴー:貸し切り状態で、優雅に、そして贅沢に国宝的逸品群を鑑賞する。
ハロルド:ほんま、誰もおらへんなぁ〜。
美術館というより、旧社務所を開放してるだけ・・・って感じやな。
この、観覧料800円は、高いと感じるか、安いと見るか?
意見が分かれそうやな。
トーゴー:俺は、このただ旧社務所を公開してるだけっていうのが好きなんだよ。
ハロルド:その割には観覧料高いけどな・・・。
トーゴー:単純にだから人気がないのかな? だから、いつも人がいないのかな。
逆に言えば、だから独占して優雅に鑑賞できるんだけど・・・。
いかにも美術作品ですっていう展示じゃなく、
普通に、旧社務所って凄いから、ちょっと観てみる?って感じで、
変な例えで悪いんだけど、動物園の動物を見るんじゃなくて、
サファリパークを探索する感じに近いかな?
ハロルド:確かに、作品は気力のこもった力作ばかり・・・。
作品と言うより、障壁画として生活の中で、普通にあったんやでって感じやな。
トーゴー:気力はガラスケースとかが全く無く、生のまま、そのままだから、
偉大な作家の作品は、やっぱり強く感じる。
俺は、中でも中村岳陵氏のファンだから、
ここの、空間は大好きなんだよ。
ハロルド:確かに先鋭的でシャープやね。
トーゴー:大変、洒落たセンスを感じるね。
若き、中村岳陵氏、荒井寛方氏、竪山南風氏の三人が、
70日間社務所一室で起居し、互いに影響を与えながらも、
ライバルとして競争意識を燃えたぎらせ切磋琢磨しながら、
これらの障壁画に打ち込んだという。
ハロルド:竪山南風氏って、東照宮の「鳴龍」描いた作家やな? 確か・・・。
トーゴー:日光とは縁が深いよね。
ハロルド:でも、障壁画って、桃山時代を代表する芸術やろ?
昭和のあたまに入った時期に、手を染めてみたいもんなんかな?
トーゴー:いや、日本人作家なら一生に一度位は、関わりたい仕事じゃないの?
ハロルド:ここは、庭の景観も美しいな。
なんか、誰もいないんだから、ゴロンと横になって、
酒でも飲みながら障壁画の鑑賞をしたいな。
トーゴー:それが、できたらまさに真の美術鑑賞だね。
この、優美なる空間に包まれて、ほろ酔い気分で鑑賞する・・・。
豊かな気持ちになること間違いなし!
ハロルド:おぉ、横山大観氏の大作が!!
トーゴー:手の届く、触れてみたくなるような位置で、さりげなく佇んでいる。
ハロルド:それにしても、大家の作品は非常にシンプルやな・・・。
トーゴー:日本の国旗は世界に誇るグッドデザイン。
それに通じる何かを感じる究極の洗練度。
この、朱色に生命を吹き込める者のみが太陽を描けるんじゃないかな?
氏は、空気、光、風、そして宇宙をも画面に生み出す無限に挑んだ芸術家だね。
ハロルド:大観氏は、この時代の、いわば壮士やな。
トーゴー:そうだね。この絵の前でゴロンと横になって酒を飲みながら、
大観氏の生み出す、壮大な宇宙を肌で感じたいものだねぇ。
ハロルド:ホンマ、それ、究極の美術鑑賞やな!!
トーゴー:こんな事、言ってたら誰かに怒られるかもね・・・。
ハロルド:何で?
トーゴー:画家の画境を考えたら・・・。
ハロルド:いや、画家はその方が嬉しいんやないか?
障壁画なんだから、皆の喜ぶ顔を、望んでるのではないかな?
トーゴー:よかった、俺も、そう思うよ・・・。
To be continued.


コメント (4)
トーゴーさん&ハロルドさん
初めまして、猿麻呂といいます。
アートとか実はよく分からへんのですが、
いつも、結構楽しんで見てます。
そして今!コメントデビューです(^^)
#アートなコメントは期待せんといてください...
お2人の博学ぶり(マニアぶり?)に感動しつつ、
脱力加減が心地よく、あぁ、お酒呑みたいなぁ。
#お酒の肴に美術鑑賞は大賛成!
横山大観やったら、純米大吟醸?
いやいや、どしっとした純米酒、
案外...ぬる燗ぐらいの方がいいかも?
今回は日光なんですね〜一緒に旅してる気分で
えらい穏やかな心持ちになりました
昔々に、清水さんの成就院で夜を明かした事があって、
そん時の事、思い出しました。
静かで、ほんまに音一つなくて、
夜明けの陽が射してくる音がするよぉな感じ、
すごい不思議な空間と空気と時間が心地よかって。
これを表現出来たら、むちゃくちゃいい作品になるでっ!
...っていつも思うんですが、出来ひん(^^;)
それはさておき。
これからも、頑張り過ぎひんお2人の世界を
満喫さしてください〜
ほな (^x^ゞ
投稿者: 猿麻呂 | 2007年03月08日 21:07
日時: 2007年03月08日 21:07
猿麻呂さん、ご愛読ありがとうございます!!
大観氏の、生・障壁画は足下も畳だったので、
やっぱり日本酒ですね。ほろ酔い気分で鑑賞できたら
これまた最高ですね。わかってくれます?ありがとう。
これからも、なるべく、
歴史的に鑑賞しない。
名前で鑑賞しない。
哲学的に鑑賞しない。
教科書的に鑑賞しない。
を、心がけて気楽に美術を応援します!
投稿者: トーゴー | 2007年03月16日 18:58
日時: 2007年03月16日 18:58
晩云繁とロシア繁が
投稿者: 忽 | 2008年08月06日 17:30
日時: 2008年08月06日 17:30
投稿者: 飛卦り | 2008年08月15日 16:16
日時: 2008年08月15日 16:16