彫る/棟方志功
みんな楽しませ、もっと大きくなれば、
神とか仏とかを遊ばせる仕事、
これこそほんとの板画じゃないかと思いました。
板画がひとりでに版画をなして行く、
板画の方からひとりでに
作品になっていく、
板画が板画を生んでいる、
わたくしがした仕事ではなく、
板画がした仕事に
なってもらいたいのです。
他力によって融和されている願望というものこそ
本当じゃないか。
自分というものは小さいことだ、
自分というものは、なんと無力のものか、
なんでもないほどの小さいものだ。
夢中だということ・・・・・・
夢中でものができなくちゃダメだということ。
小学校きり出てないから、
小学生が使う道具でいいんでしょう、アーハッハッ。
答えはないのです。心もなく、身も忘れる。

